端末エミュレータを伝えたい

端末エミュレータって知っていますか? 端末エミュレータの関係者がエミュレータのリアルを伝えます。

vol.5 ついに出てきた端末エミュレータ【概要編】

こんにちは、ライターのむさしです。

 

蒸し暑い日が続きます。

天気がからっからになったかと思えば、雨がザーザー降ることもある。

 

7月って毎年こんな感じだったっけ?

 

 

さて、今回からようやく端末エミュレータのことを話します。

 

今までずっと、端末エミュレータメインフレームIBM iと通信するためのソフトウェア、と伝えていました。

 

通信する先のメインフレームってなんなんだよ、ってことで、

メインフレームIBM iについても書いてきました。

 

じゃあ、ようやく端末エミュレータってなんなんだ、ってなるわけですよね。

メインフレームとかと通信するためのソフトウェアなんですけど、もう少し噛み砕いて伝えていきたいと思います。

 

 

まずはね、端末エミュレータって、メインフレームの”ブラウザ”みたいなものなんです。これ、超重要ね。

 

ブラウザが何かがわからない?

そんな人も安心してください。

 

ちゃんと説明します。

 

ブラウザってね、インターネットするときに使う画面のことなんですよ。

みんなこのページを見てくれているということは、今この瞬間にもあなたはブラウザを使っていることになる。

 

世の中では、下みたいなのがよく使われる。

 

Internet ExplorerWindows系)

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Google ChromeGoogle系)

 

Safarimac系)

 

インターネットをするときはみんな上のような”ブラウザ”を使っているのですよ。

 

じゃあ、このブラウザがなにをしているかなんだけど、

ブラウザは、Webページを見るために使うわけ。

 

なんかお店の情報を調べたりとか、経路検索したりとか、地図見たりとか、色々なサイトを見に行くでしょう?

 

あれはいわゆるWEBページ。

 

全く違う全世界のいたるところにそれらのページがあって、ブラウザがあるからそのページの住所を入力できたり、見ることができる。

 

ブラウザってそういうもんなわけ。

 

じゃあ、端末エミュレータは? って聞かれると、

メインフレームとかの”ブラウザ”のようなものなわけですよ。

 

メインフレームのいいところでもあり、悪いところでもあるんだけど、普通のサイトとかWEBページのように、メインフレームの中の情報って通常のブラウザでは見れないようになっているのよね。

 

上の言葉を使えば、Googleで検索しても見ることはできないし、Internet Explorerを使っても見ることができない。

 

なんで? って聞かれると、セキュリティ性とかプロトコルとかあーだこーだとあるけど、そこから先は専門的になってくるから、ここではまだ言わないよ。

(・・・伝えられる自信もない)

 

 

じゃあ、どうやってメインフレームの中の情報を見るのさ?

メインフレームの中ではたくさんの大事な情報があるんだよ!

 

ってなったときに出てくるのが、我らが端末エミュレータなわけ。

 

 

端末エミュレータは、普通のパソコン上からでも端末エミュレータソフトを入れれば、メインフレーム上の情報を見ることができるようになる。

(もちろん設定は必要)

 

見ることだけではなくて、もちろん情報を更新したり変更したり、メンテナンスしたりすることもできるようになる。

 

端末エミュレータがなければ、逆にそれらのことができないわけだから、メインフレームを使っている人=端末エミュレータを使っている人、という図式が完成する。

 

 

ここまで説明したら少しわかってくれたかなー?

 

メインフレームのブラウザみたいなもの。

そんな風に考えてもらえたら嬉しいですよ。

 

でも、逆に言えば、端末エミュレータは普通ではメインフレームのブラウザ以上の機能を持ち合わせているわけでもない。

 

持っている機能は普通のブラウザとかと同じレベルと考えてもらっても問題はないと思われる。・・・むしろ、少ないくらい。

 

そこらへんは、また話す機会があれば書いていこうと思う。

 

 

次からは端末エミュレータのメーカーとかについて話していくよー。

 

おわり

 

vo.5 まとめ

 

vol.4 メインフレームのメーカーについて

こんにちは、ライターのむさしです。

 

最近は雨ばかり。

高い傘を買うと水はけがいいみたいですが、なかなか買うことができません。

 

そんなこんなで多分傘は買わないでしょう。

 

 

さてさて、あと少しだけメインフレームについて書こうかな。

今回はサクッと終わらせるよ!

 

とりあえず、復習しよ。

 

 

まぁ、こんな感じかな?

 

 

でね、メインフレームなんだけど、どこが作っているの? って思うでしょ?

・・・思うことにしましょ。

 

 

日本国内は、大きく以下の4社のメインフレームが出回ってる。

 

 

こんな感じです。

IBMメインフレームの他にもIBM iっていうオフコンも出してます。

 

(もう面倒だからオフコンは省くよー。イメージはメインフレームの小さい版みたいな感じかな)

 

 

こう見ると、日本国内では名だたる企業ばかり。

彼らはIT業界の第一線を走り続ける企業です。

 

あとは、ユニシスホストっていうのもあったりするけど、もう撤退したりやめたりしている企業が多い。

 

だから、上の4社を頭に入れておけば、だいたい大丈夫。

 

 

そして、私が携わっている限りでは、IBM富士通が国内のメインフレームシェアは高いっぽい。

 

でもね、それぞれのメインフレームは業界やお客によって傾向が出てくるのよね。

 

例えば、これは私の感覚だけど・・・

 

IBM:製造業、金融業、官公庁・・・ってかだいたいの業界で見かける

NEC:官公庁系が多いかなー

日立:特定の企業とかのグループ会社とかとか

富士通IBMと同じ感じかな。少し製造が多いイメージ。

 

IBMとか富士通は、ざっくばらんに入ってる感じ。

そして、NECとか日立はお客様との関係性が強い感じ。

 

既存顧客を大事にしてる、っていうイメージ? かな。

IBM富士通がお客様との関係性が強くないということでは決してない)

 

 

でねでね、前書いたけど、それぞれが特殊な通信プロトコルを使ってるのよ。

 

 

ここからは端末エミュレータとも密接に関係してくるけど、

 

IBM:TN3270とかSNAとか

NEC:TNETOSとか

日立:TN560/20とかHNALANとか

富士通:TN6680とかFANとかDSLINKとかTCP/IPとか

 

まぁ、上記のはパッと出るやつから抜粋した感じ。

TNってつくのは、telnetっていうプロトコルというか会話方式みたいなもの。

 

そのtelnetの上を各メインフレームプロトコル(会話方式)が流れていく感じ。

 

 

 

うーん、ここまでくると難しいねー。

でも、メインフレーム関係の人たちからする当たり前の話。

 

 

よく商談の場では、3270とか6680とか普通に出てくる

それは、通信プロトコルの場合もあるし、メインフレームを指し示す場合もある。

 

 

私も当初関わり始めた時は、

「なんでそんな数字にしてるんだよー」なんて思ったけど、

そこを深く調べたことはない・・・。

 

 

別にそこまでは知らなくても大丈夫なんだと思われる。

※あ、ちなみに、IBM iはTN5250っていう通信プロトコルね。

 

 

まぁ、そんなこんなでメインフレームとかIBM iはみんなが知らないところで結構活躍しているわけですよ。

 

 

こんな古くてレガシーな世界もあるんです。

 

 

今日はこんな感じかな。

やっと次からは端末エミュレータの話を始めてみようかなって思う。

 

 

メインフレームは端末エミュレータと通信するソフトウェア。

ようやく端末エミュレータが通信する先がなんとなくぼやっとわかってもらえたかな、って思う。

 

 

おわりー。

 

 

vol4.まとめ

 

おわり 

vol3.メインフレームを使う理由

こんにちは、ライターのむさしです。

 

今日見たら、アクセス1件だけついてました。

なんとも言えない気持ちです。

 

まぁ、これも本業の傍らで書いているブログ。

自己満足万歳、って感じです。

 

 

 

さて、今回は各企業がメインフレームを使う理由を書きたいと思います。

 

「おいおい、まだ端末エミュレータの説明はないのかよ?」

 

なんて声も聞こえてきそうだけど、なんか思いつきで書いているからごめんなさい。

端末エミュレータと密接に関わりのあるメインフレームも書いておこうと思うので・・・。

 

 

そんなこんなでメインフレームは昔の集中管理の代名詞みたいなものであることはお伝えしましたね。

 

でもね、

初期導入費用は高いし、維持管理も高いし、技術的に発展する兆しもない。

 

なんでそんなの使うの? って思うのが普通です。

実はそこにはいい意味でも悪い意味でも使い続ける理由があります。

 

まず、良い感じの理由。

  • セキュリティ性が高くて、堅牢性がバッチリ
  • めっちゃ早い。性能すごい。
  • 壊れない。安定性抜群

 

そして、悪い感じの理由。

  • もう複雑すぎてわかんない。
  • 顧客データがメインフレーム上で管理。オープンへの移行が怖すぎ

 

まぁ、もっと色々あるんだけど、大まかには上記のような感じです。

 

ちょっと深堀しましょう。

 

堅牢性や安定性やセキュリティ高いことが挙げられています。

 

メインフレームってね、めちゃくちゃ安定性抜群なのよ。

元から集中管理的に作られたコンピュータ。

 

前回も話したかもだけど、メインフレームで各企業は基幹システムで使っているのね。

基幹システムって、売上とか人事とか給与とか etc・・・

 

メインフレームが止まったり、壊れたりしてしまったら、

企業の全てのシステムが止まる可能性が出てくる。

 

 

壊れたらやばすぎ。

仮に主要企業のメインフレームが全て停止したら国が崩壊するレベルです。

 

まぁ、逆にいったら、壊れないし止まらないし、安定感抜群だから各企業が使っているっていうのがある。

 

そして、セキュリティ性もめちゃくちゃ高い。

なんでかって?

 

一言でいえば、クローズされた世界だからですよ。

 

Windowsとかmacとかって、みんな使っているでしょう?

メインフレームなんて限られた企業でしか使ってないのよ。

 

ハックされたらやばいけど、ハックされる要素が少ない。

こんなブログが1日でランキングに入ってしまうほど、情報がどこにもないしね。

 

それに特殊なプロトコルとか言語を使ってる。

また今度やるけど、SNAプロトコルとかあったり、COBOLで書かれていたり。

そんなの知っている人ってもうそんなにいないんじゃないかな。

 

だから、安定性抜群で壊れないし、セキュリティが高い。

 

あとね、顧客データをメインフレーム上で管理している企業は結構多い。

特に、金融とか保険とかね。

 

みんなが使うATM。

あの後ろでは実はメインフレームと繋がっていて、顧客データがそこに集約されていることもあるのよ。

 

 

もしね、

あなたが管理者なら、これを辞めるっていう勇気ある?

 

例えば、メインフレームを辞めて、サーバやパソコンにシステムを移行したとするでしょ? 何か起きたら責任取れる?

 

移行したシステムが止まったらどうするの?

顧客データが漏洩したらどうするの?

 

企業として機能しなくなりますよ。

 

 

 

 

・・・なーんて理由でメインフレームは使われているのね。

 

 みんなビクビクしてる。

もう安定して動いてるならいーじゃん、みたいな感じになってる。

 

 

あ、付け加えると、昔からメインフレームはあるから、作ったシステムの中身が全くわからない、とかっていうこともある。

 

昔それを作った人がもう退職しているとかね・・・。

昔は今みたいに電子データで残すんじゃなくて、紙の設計書だったりするからさ。

 

 

だから、誰もわからず、どこにも移行できない・・・みたいな。

何がどう組み合わさってるの? みたいなこともあるのよ。

 

 

 

そんなこんなでメインフレームは使われている。

 

 

さっき、少し書いたけど、メインフレームを未だに使っている業種は特に金融や製造が多い。そして、なおかつ大企業。

 

みんながCMで目にするような企業がメインフレームを使っている場合が多い。

 

 

うーん、オープン化の流れがあるけど、

多分メインフレームはなくならない。

 

っていうか無くせない。

 

 

だから、そのメインフレームとつなげるための端末エミュレータは必要になるってこと。

 

 

あー、良かった。

端末エミュレータに繋がった。

 

 

今日はここらで終わりー。

次回は、あと少しだけメインフレームについて書こうかな。

 

ではでは。

 

 

vol3.のまとめ

 

 おわり

 

vol2.メインフレームってなんなん?

こんにちは。

むさしです。

 

こんなブログをいきなり始めてみたものの、誰からも見られることがなかったらどうしよう・・・

 

なんてことを考えています。

まぁ、でもやってみよう。

 

 

そんなこんなで今回は、メインフレームについて書いみようと思います。

 

 

端末エミュレータって、前回も記載したのですが、

メインフレームIBM iとの通信に使われるソフトウェアなんですよ。

 

 

でもね、そもそもメインフレームとかIBM iを知らなかったら説明ができないんですよね。

 

 

 

じゃあ、メインフレームってなんなん? ってなるわけです。

 

 

 

メインフレームっていうのは、

汎用コンピュータです。

 

これでも謎ですよね。

 

 

もっと簡単に言いましょう。

 

みなさんが使っているパソコンってありますよね?

普通にエクセル使ったり、ワード使ったり、インターネットみたり・・・

 

メインフレームっていうのは、

あのパソコンの数百倍、数千倍の力を持ったコンピュータなんです。

 

ITの世界は、集中と分散が繰り返されます。

 

ここ数年の間にはクライアントサーバシステム、っていうものがあったり、クラウドっていうものがあったり、ビッグデータという考え方や最近ではIoTという考え方が流行っていたりします。

 

どの時代も集中的にシステムを集めることもあれば、分散させて考えることもある。

 メインフレームはまさしく、一昔前の集中管理の代名詞みたいなシステムです。

 

 

じゃあ、メインフレームで何をやるのか?

 

それは各企業によって異なりますが、基幹システムに使われることが多かったようです。

 

例えば・・・

  • 経理、給与、人事、会計
  • 売上げ管理
  • 物流業務
  • 顧客情報管理  etc...

本当に色々な分野で使われています。

 

 

メインフレームは、すごい力です。すごいでかいです。すごい高いです。

普通に何千万、何億ってしたりします。

 

 維持費もバカ高い。

年間数千万なんてよくある話。

 

今のパソコン文化、サーバ文化では考えられないですよね。

でもね、昔は多くの企業がこのメインフレームを使っていたんですよ。

 

もちろん、今でも多くの企業で使われています。

 

 

でも、そんな高いのになんで使うん? って思いますよね。

 

実は、そこにはたくさんの理由があります。

いい意味でも悪い意味でも・・・。

 

 

そこらへんは、また次にしましょうかね。

 

ではでは。

 

 

Vol2のまとめ

  • メインフレームは汎用コンピュータ
  • メインフレームはパソコンの数百倍、数千倍の力を持ってる
  • 多くの企業で基幹システムとして利用されている
  • 初期費用も維持費がバカ高い・・・

 

おわり

 

 

 

 

vol1.なんなん?端末エミュレータ

こんにちは!

 
いきなりこんなブログを始めてしまいました。
 
ライターのむさしです。
 
 
え?

端末エミュレータってなんなん?

 
 
みなさん、そんな風に思われるかもですよね。
 
 
エミュレータってきくと、よくゲーム機のエミュレータを想像される方が多いかもしれません。
 
 
でも、残念ながらそっちじゃないんですよね。
 
 
ゲームもは全く関係のない方のエミュレータです。
 
 
私はその区別として、

端末エミュレータ

 
って呼んでます。
 
 
だから、ゲームのエミュレータとかのそっち系で来た人はごめんなさい。
 
 
 
このブログはね、すごいニッチな人達に読んでもらいたいブログなんですよ。
 
 
 
じゃあ、端末エミュレータってなんなん?って話に戻すんですけど、
 
 
端末エミュレータは、
メインフレームIBM iと通信するためのソフトウェアです。
 
 
あー、この時点で聞こえるよー。
みんなの頭の中で、
 
「はぁ?」
 
みたいなのが聞こえるよー。
 
 
 
でも、逆にね、端末エミュレータを知ってる人からすると、
 
ほー、みたいな声も聞こえてくるのよ。
 
 
 
そんだけ珍しい分野というかニッチな分野だからね。
 
 
僕はこの端末エミュレータを伝えていこうと思うんですよ。
 
 
よく聞かれるんです。
 
なんの仕事してるの?
なにを売ってるの?
って。
 
 
答えるのは正直面倒くさい。
 
 
なぜなら、端末エミュレータを説明するためには、メインフレームIBM iについても説明しないといけないから。
 
 
 
だからね、もうこういうブログを作ってしまったんですよ。
 
 
あとね、端末エミュレータってニッチすぎて、ググってもあんまりいい情報が出てこない。
 
 
僕がこうやって、できるだけ簡単に、僕だけの言葉で伝えていくことで、
 
これからエミュレータの営業になる人、とか、携わる人(まぁ、そんな人ってもういないかもだけど)に対して、何か活動のヒントになれば嬉しい。
 
 
 

メインフレームとかエミュレータって今までクローズされた世界だった。

 
 
セキュリティの問題とかレガシー資産とか呼ばれるからね。みんな隠したがる。
 
 
それなのに、みんな他の人達の使用状況を知りたいのよね。
 
 
じゃあ、伝えましょ。
やりましょ。
 
 
いつの日かエミュレータユーザ同士のリアルな交流会とかできたら素敵。
 
 
そんなブログ。
 
じゃあ、はじめるよー!
 

vo1.のまとめ